- 膵炎ってどんな病気?
- 投稿者:毛利内科小児科クリニック 院長 毛利 康茂
膵炎ってどんな病気?
膵炎は、膵臓が作り出した膵液中の消化酵素によって、膵臓自体が消化され、このとき炎症をおこしてくる病気です。
急性と慢性があります。急性の場合激しい腹痛や吐き気がみられ、重症化すれば死亡することもあります。
慢性の場合は、腹痛、背部痛、腹部不快感などがみられ、血中のアミラーゼも高値を示し、炎症のため膵臓が硬くなって、働きが悪くなって、消化吸収障害や糖尿病が見られたりします。
何でなるの?
膵炎の原因ははっきりしませんが、急性膵炎の場合にはアルコールや胆石症、高脂血症などの人に多く、慢性膵炎の場合には多量のアルコール摂取の人に多いとされています。
膵臓ってどんな働きをするの?
インシュリンなど血糖をコントロールするホルモンを分泌したり、消化を行う消化酵素を出したりする働きがあります
どこにあるの?
胃の裏側にある15cmの大きさの細長い臓器です。
どんな時になるの?
急性膵炎の場合は暴飲暴食した夜中に突然起こる激しい腹痛が典型的です。経過とともに激しくなり、おおくは吐き気や嘔吐もみられます。重症になるとショック状態になることもあります。
慢性膵炎の場合には、上腹部の重苦しい鈍い痛みで、激しくはありませんが、背部に痛みが出る事があります。又消化が十分出来ないため下痢したり、体重が減ったりします。
日常で注意する事は?
急性膵炎の場合、食べ過ぎやお酒の飲みすぎをしない。
胆石や高脂血症のある人はその治療をしましょう。
慢性膵炎の場合、禁酒が最も大切です。
脂肪の多い食物はさけましょう。
糖尿病がある方はその治療をしましょう。