- 平成20年4月実施の特定健診・特定保健指導について
- 投稿者:蒲池医院 院長 蒲池 壽
平成20年度から、基本健康診査が大幅に変更されます。メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に着目して3大成人病の特に糖尿病予備軍の方を早期に発見し、その後の特定保健指導で3大成人病の糖尿病、高血圧、高コレステロール血症の予防を実施します。40歳から74歳の方全員(奥様・祖父母も含まれます)が健診を受けなければならいように各保険者に義務付けられました。平成24年度に健診率を市町村国保では65%を目標として特定健診を各保険者(各社会保険も実施)は実施いたします。また75歳以上の方の健診も広域連合により実施される予定です。
特定健診
検診項目が変更になります。40歳から64歳までの健診内容と65歳から74歳までの内容に相違があります。今回腹囲の測定、総コレステロールに変わってLDLコレステロールが検診項目に追加されました。
特定保健指導
健診の結果から3段階の情報提供・動機付け支援・積極的支援に階層化され各階層で保健指導内容に差異があります。各階層の説明は ①情報提供:健診内容の説明のみ ②動機付け支援:健診内容に幾らかの異常があり3大成人病について理解してもらう様な指導をいたします。 ③積極的支援:健診内容にはっきりした異常があり、どの様にしたら3大成人病に進展しないか、6月間健診受信者の方と医師、保健師等が電話・FAX・メール等を使用して連絡を取りながら指導いたします。
以上が平成20年4月実施の特定健診・特定保健指導の簡単な説明ですが、平成24年度までに健診受診率、保健指導による皆さんの健診データの改善がなされていない各保険者には後期高齢者保険への負担金の10%加算金ぺナルティーが設けられています。なお目標を達成している保険者には加算金10%減算の御褒美も設けられています。最後に自己の健康管理をされ健康に生活をするのが、今回の健診保健指導の目的ですから皆さんが自主的に特定検診受けられることをお勧めします。特定健診でデータしだいでは、直ちに治療を受ける事も可能です。
さらに詳しい内容につきましては各保険者にお聞きください。
平成20年4月