- うつ病の早期発見について
- 投稿者:本間病院 院長 本間 五郎
≪うつ病を発症する方が増えています≫
うつ病は一般的に心理的ストレスなどがきっかけとなって脳の働きのバランスが崩れる、脳の病気です。気分が落ち込んだまま回復しない状態が続き、何もする気にならないため仕事や学業、日常生活に支障が生じます。現代社会は世代や立場に関わらずIT化を含め社会の仕組みそのものがストレスを生みやすい構造になっています。さらに、コロナ禍による社会環境の変化が加わりメンタルヘルスの不調をきたし、うつ病を発症する人が増えています。
≪早期発見・早期治療を≫
うつ病に限らず何の病気でも治療開始が遅れると症状が長引いたりします。
「気分が落ち込んだり意欲が出ないことが増えた」と思ったりセルフチェックを行い早めに医療機関に相談しましょう。
うつ病セルフチェック
(DSM-5精神疾患の分類と診断の手続きを参考にしています)
チェック①最近の2週間のあなたに当てはまるものに〇をつけてください
( )ほとんど毎日、一日中ゆううつでしかたない
( )ほとんど毎日、一日中何をやってもつまらないし、喜びを感じない
1つでも○がついた場合⇒チェック②にお進みください
チェック②次のうち、最近2週間のあなたに認められるものに〇をつけてください
( )ほとんど毎日、ひどく食欲がない
( )ほとんど毎日、眠れない
( )ほとんど毎日、イライラしてしかたないか、ボーッとしている
( )ほとんど毎日、疲れやすくてしかたない
( )いつも考えが進まず、集中力、決断力がない
( )死んだ方が楽だ、と考える
4つ以上に○がついた時には
(チェック①で2つに○がついた場合には、3つでも)⇒うつ病の可能性がある
それ以外⇒うつ病ではない可能性が高い
セルフチェックの結果は、あくまで目安です。これだけで診断がつくわけではありません。4つ以下だとしても悩んでいる症状があるなら、お気軽に相談するつもりで受診されて下さい。いきなり、精神科や診療内科へは...と思われる方は、かかりつけの先生や保健所にご相談されてみてはいかがでしょう。
令和5年6月