- うつ病予防のために
- 投稿者:あかし心療クリニック 院長 明石広海
2011年7月6日、厚生労働省はこれまで「4大疾病」と位置づけて重点的に対策に取り組んできた癌・脳卒中・心臓病・糖尿病に新たに精神疾患を加えて「5大疾病」とする方針を決めました。特にうつ病の患者さんは従来の4大疾患をはるかに上回る勢いで年々増え続けています(2008年:癌152万人、脳卒中134万人、心臓病81万人、糖尿病237万人、精神疾患323万人)。
今回は、うつ病予防のために以下のことを皆さんにお勧めします。
うつ病では、脳内の神経伝達物質であり気分の安定を司っているセロトニンが減少しています。
そこでセロトニンの分泌を増加するために
●日光を浴びる(1日の合計で1時間以上)
●リズム運動をする(ウォーキング、歌、ダンスなど)
●セロトニンの原料であるトリプトファン+ビタミンB6を多く含む食事を摂る
トリプトファン含:大豆、卵、バナナ、牛乳
ビタミンB6 含:イワシ、サバ、カツオ、レバー
※分泌されたセロトニンが夜はメラトニン(睡眠促進物質)へ変化して良眠をもたらしますので良いこと尽くしということになります。
●ものを深く考えない性格の人”と付き合う
楽観的で何でも前向きに考えて、失敗しても笑い飛ばせる人達といると、「こんなに大変なことでもこういう風に受け止めればいいんだ」と学ぶことができます。時にはあまりにのんきに見える友人も大事なメンタルコーチです。
平成24年7月