- 眼鏡（めがね）の正しい買い方
- 投稿者：くわの眼科医院 院長 篠原 康之
多くの方は眼鏡は直接眼鏡店で買うものと思われていることでしょう。眼鏡店では本来は眼科で行う視力測定や、自動屈折計を使ったりしてめがねの度数を決めますが、眼鏡店で検眼して作成しためがねは必ずしも正確ではないこともあるようです。
その原因はいくつかあります。眼科のように５ｍ指標で視力を測るとこるはあまりありませんし、コンピューター機器の測定では目の緊張具合で容易に度数のずれがでます。その日の体調などでも検眼の度数が変わる可能性があります。
このように視力が常に生理的に変動することを理解している店員が対応する技術レベルの高い眼鏡店ではそれほど問題はありませんが、すべての眼鏡店がそうとは限りません。
眼鏡店まで行かれないお年寄りなどを相手に、自宅まで出向いて簡単な検査で眼鏡を作る移動車販売のトラブルをよく聞きます。度数は大きくずれているし、必要のない乱視まで入っているため見え方がよくない、おまけに法外な金額を払った、さらにクレームをつけたら担当者は辞めたので知らないといわれたなど悪徳商法まがいの販売をするところもあるそうです。
そこで眼鏡を作ろうと思っている方、特に近視が出てきたから初めて眼鏡を作るお子様はもちろん、今持っている眼鏡があわないから作り替えたい、あるいはコンタクトレンズを使っているけど眼鏡も合わせたい方などは是非眼科で検眼していただくことをお奨めします。ほかに視力低下するような目の病気がないか診てもらうことはとても重要です。
そして、より正しく視力を測定した結果で眼鏡度数を決定し、処方箋を発行してもらったうえで信頼のできる眼鏡店に行かれて、満足できる正しい眼鏡を作っていただきたいと思います。そしてそこの眼鏡店では保証が付いているのか、特に作った後に眼鏡の度数が変わったとき無償で交換できるのは何ヶ月までか、など詳しく確認されることもとても大切なことだと思います。
平成18年3月
