- 脳梗塞の対処法
- 投稿者:神代病院 井上 久美
1)こんな人は注意してください
<脳梗塞の危険因子>
【・高血圧 ・脂質異常症 ・糖尿病 ・心臓疾患 ・肥満 ・その他(脱水症、ストレス、喫煙、加齢など) 】
自分の健康に過信せず、健康診断を受けてください。もし上記のような疾患が見つかったら、きちんと治療を受けましょう。脳梗塞を招く危険因子を放置することがないようにしてください。
2)常日頃から自分を知っておきましょう
脳梗塞の症状で多いのは、身体の左右どちらかに現れる麻痺やしびれ、言語障害(ろれつがまわらなくなったり、言葉が出てこなくなったり)、めまい、視野障害などです。
つまった血管の部位によって現れる症状は違います。脳梗塞と診断されたら、たとえ軽傷であっても入院治療がすすめられます。
急な入院にあわてることがないよう、日頃から「かかりつけ医」「病歴」「内服薬」などはわかるようにまとめておきましょう。
3)脳梗塞の後遺症
脳梗塞は、後遺症が残ることや寝たきりの原因となる怖い病気です。後遺症はその症状も程度も人それぞれです。
麻痺がなく一見何でもないようでも、記憶障害や社会的行動障害などといった高次脳障害が残る人もいます。うつ病や不眠、認知症が起こることもあります。
本人も家族もつらいでしょうが、焦りは禁物です。しんぼう強くリハビリを続けましょう。
4)退院される際は
脳梗塞のリハビリは、発症直後の急性期リハビリ、発症後3~6カ月までの回復期リハビリ、それ以降の維持期のリハビリに分かれます。
退院後も、回復した機能を維持するためにリハビリの継続は必要です。入院中の早めの段階で退院後の生活を検討しておくことをおすすめします。たとえば、自宅にて療養が可能なのか、施設などに入所するのか、などです。
介護保険や経済的支援の利用の方法など、病院スタッフや市町村の担当部署に相談し、生活環境を整えましょう。
病気にはなりたくないものです。食事を含む生活習慣を改善し、できる予防はしていきましょう。
平成27年3月