- 補聴器購入と医療費控除について
- 投稿者:たなか耳鼻咽喉科医院 院長 田中 久志
2017年の国際アルツハイマー病会議において「難聴は認知症発症の危険因子のひとつである」と発表されました。
難聴のために、音刺激や脳への情報伝達量が少なくなると、脳の委縮が進み認知症発症に関与する事が明らかになっています。
加齢に伴う難聴では補聴器装用が有効な解決策と言えます。補聴器に対して抵抗を感じている人は少なからずおられますが、難聴を放置せず補聴器をつけてコミュニケーションを良好にする事が認知症予防につながると考えられます。
さて、実際に補聴器を購入する際には、医療費控除を受けられるような方法を耳鼻咽喉科学会としては推奨しています。
以下にその手順を説明します。
① 耳鼻咽喉科・補聴器相談医を受診して、診察・検査を受けて下さい。
② 補聴器相談医は「補聴器適合に関する情報提供書」に、必要事項を記入して患者さんに手渡します。
③ 情報提供書を持参して、認定補聴器専門店(認定補聴器技能者)で適切な補聴器を購入します。
④ その後「補聴器適合に関する情報提供書」記入の写しと補聴器購入の領収書を受け取り医療費控除として申告して下さい。
平成30年12月